こんにちは、とぉです。
今回は、フォトグラファーにレタッチスキルは必要なのかということですが、
結論 レタッチはフォトグラファーにも必須スキルです、覚えましょう!以上!!
っと、それでは実際に何をすれば良いのかわからないと思うので、何故レタッチのスキル、知識が必要なのかと、何から始めれば良いのかアクションプランをお伝えしていきたいと思います。
少しだけ自己紹介です、とぉと言います。現役のレタッチャーで、写真も撮っています。官房長官時代の菅首相を撮影したこともあったりします。なるべくわかりやすく、リアルなお話であることが伝わるように書きますね、では、ひとつずついきましょう。
レタッチ知識は必要
写真に関する仕事のほとんどでレタッチスキルは求められる
フォトグラファーの方で、レタッチという言葉を知らない方はいないかと思います。もし、知らなかったらやばいと思ってください。
写真をお仕事にしたいと思ったら、
- カメラを用意する
- 撮影技術を習得する
- 納品までのデータ管理の知識を習得する
このあたりを抑えておくと良いと思うのですが、レタッチの知識もあった方が良いです。ていうか、もはや今は必須になります。というのも、
クライアントは当然のように既にレタッチという技術を認識していて、実際にフォトグラファーにも求められているからです。
例えば、人物の撮影のお仕事を受けたとしましょう。クライアントさんから要望がありました「お肌少し綺麗にできますか?」。この要望に応えるためには、レタッチが必要になります。
同様に、クライアントさんからビジュアルの提案がありました「この商品合成して新しいパッケージに差し替えられますか?」。この要望に応えるためにもレタッチの技術が必要になります。
ちなみに、私も実際にフォトグラファーとして仕事を受けた時には、撮影した写真に対して「ここをもう少し明るく出来たら良いよね」とか「これ消せるかなぁ」など、レタッチでの対応を求められたことが何度もあります。
商品撮影、ファッション、ウェディング、スポーツ撮影、どんなジャンルでもレタッチの需要がありました。
ネットにない現場の技術
今やネットで調べれば、レタッチのやり方を詳しく解説しているコンテンツは結構ありますよね。昔の私もYouTubeなんかを観ながら、レタッチのスキルを磨いていました。
凄く恵まれた時代ですが、実際にプロになって現場のスキルを教えてもらうと、ネットで得たスキルでは不十分だったり、現場の仕組みに合わせたスキルが必要でした。これは、実際に現場を経験しないと分からないと思いました。
後からたくさん入る修正や、クライアント立会いのもと行われる修正に対応するためのレタッチ。肌ひとつとっても、Webで見られる写真のレタッチと、駅貼りの広告写真のレタッチは全然やり方が違います。
知らないと損をすることも
はじめにお伝えしましたが、レタッチを知らないとシンプルに仕事は減ります。
あつあつのラーメンの撮影をしたけど、どうしてもスープから立つ湯気の表現に納得してもらえない。でも、撮影したデータはこれだけだから、どうしようもない、だと次から仕事は来ないですよね。レタッチスキルを知っていたら、湯気用の素材をたくさん撮っておいて、後から合成したら写真のいいとこ取りができそうだ、という選択肢ができるのです。
フォトグラファーが知っておくべきレタッチに関する知識
撮影で「どうにかする」方が早い部分もたくさんある
フォトグラファーがレタッチのことを知っていれば、撮影時に「あれはあとで合成すれば良いや」とか「後から少し明るくすれば良いかな」とか考えることもあると思います。写真はタイミングや撮影時のムードがとても大切です。
でも、そもそものお話になりますが、少し考えてみてください。これは実際にレタッチャーをやっていて感じるのですが、
撮影時にほんの数秒で修正できる部分を、あとからレタッチで数十分かけて修正するのは非効率だと思いませんか。
それにレタッチをすればするほど、無理に修正を加えるため画像データには負荷がかかります(極端な修正は画質が落ちます)。
現場で仕上がるクオリティが高ければ高いほど、最終的な品質も良くなる。これは撮影→レタッチの基本的な考え方だと覚えておくと良いと思います。
ゴールを決めて撮影する
基本的なことですが、撮影時にはしっかりとゴールが決まっていた方が、撮影もレタッチもスムーズにいきます。
「夏」がテーマの撮影の途中で、「このモデルさんを月面の背景に合成したら面白くない?」っていうのは無茶振りですよね。ライティングも組み直しになってしまいます。そもそも、自分は合成できないし、頼めるレタッチャーはいないし、でこの案件は白紙です。
着地するのは月面ではなく、最終的なビジュアルの落とし所です。仮に月面に着地する案件だったら、宇宙空間のライティングとそれに合う月面の背景素材をきちんと用意しましょう!
とりあえず覚えた方が良いレタッチ
今すぐフォトグラファーのあなたに覚えて欲しいレタッチが2点あります。
- ごみ取り
- 部分的なトーン調整
これは最も簡単で、最もよく使われるレタッチです。超基本的なことなので、今すぐトライしましょう!
ごみ取りの実際のやり方は動画を見てもらった方がわかりやすいかと思います。
下の動画では、マスクの仕組みを解説しています!Photoshopではマスクを活用して部分的な調整ができます。こちらもチェックしてみてください!
Lightroomだけで完結しないレタッチ
圧倒的な部分補正力
フォトグラファーの多くはLightroomか、Capture Oneを使って現像していると思います。
これらのソフトでも部分的に明るくなどの修正はできるのですが、実は結構扱いづらいことに気づいていない方は多いと思います。気づいていない方はおそらくPhotoshopをきちんと使ったことがない方かと思います。
先ほど紹介したレイヤーマスクについての動画をみて理解を深めたら、Photoshopのマスク機能がどれだけ便利なものか分かってもらえるかと思います。
Lightroom等も非常に便利ですが、プロの現場ではまだまだできることが足りないです。。厳密には、ソフトそもそもの用途も違うので。。
扱いやすいインターフェース
初めてPhotoshopを触ると慣れないウィンドウに囲まれて、ストレスを感じる人もいるかもしれません。しかし、実際に使い続けていると、結構扱いやすいインターフェースであることに気づきます。Lightroomを使い続けている人なんかは、すぐにPhotoshopのユーザーインターフェースに慣れると思います。
例えば、編集をやりなおしたいときに使う「一つ前に戻る」は「Command(Ctrl)+Z」ですが、世の中の多くのソフトは大体このコマンドが定着していますが、Photoshopもこれにならってショートカットが割り当てられています。
特別難しく身構えるよりかは、使い方を解説している動画なんかを観ながら触ってみると良いと思います。
合成ができる
合成は現像ソフトであるLightroom、Capture Oneでは基本的にできません。
なので、合成のお仕事を受ける場合は必然的にPhotoshopを使うか、レタッチャーに依頼をするしかないのです。
依頼する場合でも、合成素材を撮影するのはフォトグラファーであるあなた自身なので、合成の知識、そして合成する方法は知っておく必要があります。
実際の仕事では必ず使うphotoshop
プロも使うphotoshop
事実として、プロの現場で働く私の周りで、レタッチャーはもちろん、フォトグラファーさらにはAD(アートディレクター)さんなんかもほぼ100% Photoshopを扱えます。
つまり、もしその人たちと一緒にお仕事をする機会があるなら、同じくらいの知識を持っていないと、うまく仕事できない可能性がありますよね。
ちなみに、Photoshopは月額1000円くらいから始められて、ビジネスを始める際のコスパは最高だと思います。私もPhotoshopだけで仕事をしています。実際にはPCやその他周辺機器などコストがかかる部分もありますが、特別高額な資金を必要としないのが良いですね!
photoshop使えることが前提
これも事実で、基本的に撮影の現場ではPhotoshopを扱えることが前提で話が進んでいきます。写真に関する仕事は、現像ソフトに加えて、Photoshopを扱えることが当たり前になってきています。
このブログでは現場のノウハウをお伝えしていきます
雑誌や広告の写真に関する情報って結構閉鎖的で、現場を経験すると、ネットに出ている情報はまだまだ不足していると感じます。
特に、レタッチの世界はかなり閉鎖的ですね。専門性も高いので、職人気質な雰囲気漂う世界です。でも、そういった情報が欲しいという方は少なからずいるかなと思うので、レタッチャーを長年経験した私なりに、今後も有益な情報を発信していけるように頑張ります。
まとめ
レタッチはフォトグラファーにも必須スキル
これは、フォトグラファーであるあなた自身も感じているのではないでしょうか。というか、この記事をここまで読んでくれたあなたはあとは行動してみるだけですよ。
レタッチも大事ですが、撮影もとても大事です。
これはフォトグラファーの方は心得ておいて欲しいのですが、どちらのスキルも同じように大切にしてほしいです。もはや世の中の写真のお仕事は、撮影もレタッチも含めた上で完結しています。
特にフォトグラファーの方にも、レタッチスキルを求められることが多いので、今回の記事を書いてみました。レタッチのことも知っておく必要はあると思います。
まずはごみ取りにチャレンジ
まずは、自分のカメラについているごみ取りからチャレンジしてみてください。
基本的なことですが、カメラのダストはほどんどの場合写真に不要なはずです。カメラのメンテナンスと同じ感覚で、写真についたゴミをレタッチで綺麗にしてみてください。
よかったらこのブログかYouTubeを観てください!具体的な質問にも答えていきます!
今後も有益な情本を発信していけるように努めます。あと、見てくれた人が、楽しく写真やレタッチ、グラフィックに興味を持ってくれたら良いなと思っているので、工夫して頑張りますね。
楽しく知識を身につけていき、一緒にスキルアップ目指していきましょう!
ではまたっ